
高校受験の不合格烙印は、僕の気持ちに重くのしかかった。
華々しい高校生活を思い描いていた。
それが一転思いもよらない方向に。
悪夢だった。絶望だった。
しかし悪夢の合格発表の翌日、滑り止めの私立高校の入学説明会があった。
公立高校合格発表の日程に合わせてあったのだろう。
今でも記憶している。
母親と二人で車に乗って行ったことを・・・。
屈辱だった。
駄目の烙印を押され続けているようだった。
グラウンドに車を止め、説明会の体育館へ行った。
説明を受けた後校舎に行き、教科書や問題集をもらった。
その後母親と食事したがまったく味がしなかった。
僕の頭の中はざまざまな感情に支配されていた。
家に着くと僕は、何とか強くなってみせると決意した。
大学入試のことはまるで知らない。
しかし、自分のふがいなさはわかっていた。
とりあえず実力不足の自分が悪かったのだ。
そう自分に言い聞かせて、勉強することを決意した。
見返してやりたかった。
金沢泉丘高校合格した8人に。
両親に。
そして金沢泉丘高校へ通っていた兄に。
高校入学する前の春休みのことだった。
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