【世界と競い自分の道開け】

日経新聞より

ファーストリテイリング会長兼社長

柳井正氏

 

自分が経営者になったつもりで仕事をしてみてはどうだろう。

単純な労働者になった途端、仕事は時間を消費する作業に変わってしまう。

仕事に付加価値をつけるためいろいろな人に合い知識を吸収する。

工夫を凝らす癖をつければ応援してくれる味方が増えるはずだ。

 

僕は大学卒業後にジャスコ(現イオン)を9ヶ月で辞め、

山口県の実家の紳士服店を手伝いながら人生で何をしたいか考えた。

米英の文化が好きで、1980年代はやってきた英ネクストなど

先進的なアパレル企業の手法をひたすら学んだ。

米ギャップの創業者に会いに行き、経営の考え方を聞いたこともある。

 

日本は少子高齢化が進み、外国人労働者が入ってくる。

若い人たちは国内で考えるのではなく、世界の中の自分という視点を持つべきだ。

同じ仕事をする世界中の人と競争し、どう自分は戦えばよいかを理解してほしい。

 

日本では会社に入ると社内のことしか考えない社員が少なくない。

当社は「グローバルワン・全員経営」を唱えている。

世界で働く社員が経営者マインドを持ち、

いろんなことを吸収しないといけない。

 

若い人たちにはまず取り組んでもらいたいことは、

好奇心を持つことだ。

その上で1つのことを追求する。

あらゆる知識を実践で応用し、

どんな職業でもその道のプロになることが大切。

物事はケーススタディ通りにはいかない。

自ら考え周囲の知恵も借り、

悪戦苦闘して解決策を見つけてほしい。

 

スポーツや学問、ビジネスでも25歳までに個性が出る。

自分が何に向いているか見つけてほしい。

若い人が本当にやりたいことが分からず、

就職ではなく「就社」することに不満がある。

有名な会社に入り終身雇用で一歩ずつ昇進する世界はもう無いと思っている。

 

もし自分が20代なら、

職業は何でも良いが、世界で活躍できるビジネスマンになりたい。

プロ野球のイチロー川柳が引退会見で述べたように、

好きなことを早く見つけ一生の仕事にすることが一番大事だ。

 

夢の実現には計画と準備が必要になる。

イチロー選手は最高の準備と状態で試合に臨んでいた。

仕事も同じ。

計画と準備を怠らず一日一日を大切にしてほしい。

僕もひたすら店を出し自転車操業のときは苦労したが、

山口県の商店街にとどまらずグローバルブランドになる

という将来の夢があったので、今がある。

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